RPAコラムRPA-COLUMN
RPAメンテナンスの手間→こう捉える!
こんにちは、会計事務所RPA研究会のS美です。
一昨日のコラムにて、
という記事をアップしました。
先日開催した「AI-OCR×RPA自動化フォーラム」の
ゲスト講演の中で、印象的な部分をご紹介したものです。
事務所経営者の”本音”ベースでのメリットデメリット、
というお話でした。(詳細はぜひ記事をご覧くださいね!)
今日はその続編です。
ご登壇くださったのは、雅税理士事務所の片口雅之先生。
片口先生は、RPAのデメリットの一つとして
「メンテナンスの大変さ」を挙げていらっしゃいました。
しかし、その「大変さ」の捉え方&乗り越え方が、
個人的に印象的だったので、ご紹介したいと思ったのです。
RPAを活用しようとすると、エラーは避けることができません。
人がシナリオを作成する以上、ミスは時折起こってしまいますし、
仮にミスがないとしても、組み込んでいたソフト等の仕様が変わったりすると、
RPAが柔軟に反応できないためです。
そういったエラーが起こると、RPAは止まってしまい、動かなくなります。
自動で動いているものだと思っていたRPAが、
実は止まっていて、全然作業を進めてくれていなかった、となると、
私たちはガッカリしたり、頭にきたりしてしまいますよね!
たまたまその事態が複数重なると
「またメンテナンスが必要か・・・」と恨めしく思ってしまいます。
しかし、片口先生は、
人に教育・指示・指摘をする場面と比べて、
このように考えるそうです。
RPAにエラーが出た場合
●RPAは、修正指示を素直に吸収する
●問題の所在が明確
●そもそものエラーの原因は、
シナリオ作成者のミスであることが多く
「教えた側に原因がある」「(自分が作ったシナリオならば)自分が悪い」
と、こちらも素直に受け取れる。
人に教育・指示・指摘をする場合
●感情のリスク
●能力のリスク
●退職のリスク
がついてまわる。
もう少し噛み砕くと、
例えば、教わるスタッフ側が「教え方が悪い」と文句を言うこともあるでしょう。
タイミングによって、集中して聞いてもらえないこともありますし、
そもそもRPAに向かない人材もいます。
もちろん、自分の教え方に非があれば、改めることは必要ですが、
能力的にも感情的にも、相手に全くハードルがない、
ということは珍しいのではないでしょうか。
時には「ツベコベ言わずにやってくれ」と言いたくなるシーンもあるかもしれません。
そして、こじれてしまうと「退職」してしまうことすらあるのです。
いかがでしょうか。
私は、片口先生のこのような比較を耳にして、
「RPAのメンテナンスは、起こりうる必然であって、
数あるトラブル対応の中で考えれば、
むしろ、精神衛生上、非常にスッキリした部類のものなのだな」
と思い直すことができました。
仮にRPAを導入していなかったとしても、
人手による別のトラブルも起こりうるもの。
それであれば、「対人トラブル対応」より「RPAトラブル対応」の方が、
よほどリスクが低く気持ちも楽なのだなと感じています。
そう思うと、
メンテナンスは確かに事実として「手間」ではあるのですが、
自分の中の受け取り方は変わってきますよね!
ぜひ、RPAメンテナンスにネガティブな思いを感じている方に
この考えが届くといいなと思います。