RPAコラムRPA-COLUMN
RPAロボット作成をルーティン化するには
こんにちは、会計事務所RPA研究会のS美です。
RPAを導入し、軌道に乗せようとすると
必ずぶつかる壁が、
「RPAロボット(運用シナリオ)を作る時間が取れない」
というものです。
元々自分が抱えている業務もありながら、
追加業務としてRPA作成をやろうとすると、
元々の業務を優先して対応せざるを得ず、
RPA作成はどんどん後回しに・・・。
結局、RPA=宝の持ち腐れになってしまう事態になりかねません。
そこを乗り越える方法は様々ですが、
先日、お話を伺った事務所様の対応方法が印象的でしたので
本日ここでご紹介します。
その事務所様では、RPAの導入にあたって
以下のような対応をされたそうです。
●RPA担当者を一人決める
●その担当者の勤務の内、
週に1日だけRPA作成業務に専念してもらう日を作る
●その日は、元々の業務に関しては
他のスタッフが代わることで対応する
週1日分の業務であれば、ボリュームもそう大きくはなく、
複数のスタッフで手分けすることで
業務を請け負う側のスタッフも、
負担が激増することはなかったそうです。
また、RPA担当者も、週1という定期的なペースがあることで、
その専任日を目標に、様々なタスクや課題を整理できたので、
専任日には、集中してRPAの作成や学習に当たれたとのことでした。
そして、RPAロボットが少しずつ稼働し始めると、
周囲のスタッフにその効果も見え始め、
より協力体制が生まれていったのだそうです。
今後は、1人のRPA担当者に業務が偏りすぎないよう、
RPA担当者をもう少し増やすことも検討されているとのこと。
いかがでしょうか。
このやり方であれば、真似をできる事務所もあるかもしれません。
RPAロボットの作成は、
「時間が空いたら取り組む」「落ち着いたら取り組む」
と思っている内は、なかなか進まないものです。
この事務所様のように、
周囲の協力と理解を得られる環境を準備した上で、
RPA作成に取り組むペースをルーティン化できると良いですね!