RPAコラムRPA-COLUMN
中小企業の新卒求人倍率、9.91倍!
こんにちは、会計事務所RPA研究会のS美です。
以前開催した「AI-OCR×RPA自動化フォーラム」の
ゲスト講演の中で、印象的な部分をご紹介しているシリーズ。
1回目:RPAのメリット・デメリット(本音編)
2回目:RPAメンテナンスの手間→こう捉える!
3回目:RPA導入のキッカケはコレでした。
4回目:文字データ化の精度に感心した場面
5回目:紙資料からの脱却!顧客からデータでもらうには?
6回目:入力スタッフ0名!完全一人事務所のメリット!
1〜3回目で、石川県の雅税理士事務所様、
4〜6回目で、埼玉県のライズサポート税理士事務所様のお話を
少しずつご紹介しました。
続きまして本日は、京都府の老舗事務所「税理士法人広瀬」様の
お話を一部お伝えできれば…と思います!
今回、廣瀬様は「税理士・会計業界の生産性向上の必要性」を
テーマとしてお話くださいましたが、
クライアントである中小企業経営者の悩みの中で、
特に大きな課題となっているのが「生産性向上」ですよね。
ではなぜ、生産性向上が必要かといえば、よく言われる通り、
「働き方改革」や「労働力人口の減少」が背景にあるのですが、
その説明の際に、廣瀬様が示してくださった数値が印象的だったので
ご紹介します。
【新卒求人倍率はバブル期越え!】
2019年の数値ではありますが、
リクルートワークス研究所のリサーチによりますと、
新卒求人倍率は、
全国平均:1.88倍
中小企業:9.91倍
となっているそうです。
こうして数値で見ると、中小企業の採用の厳しさに
改めて驚かされます。
【企業の倒産理由の最多は・・・】
同じく2019年の数値ではあるのですが、
企業の倒産理由の最多が「人手不足」だと
廣瀬様のお話にありました。
つまり、資金繰りなどの理由よりも、
人手が無いことの方がまさっているということです。
コロナ禍を経て、この2年は状況が変わっているかもしれませんが、
いずれにせよ「人手不足」の深刻さをここでも感じますね。
【生産年齢人口予想】
こちらの数値をご覧ください。
2021年 7,406万人
↓
2065年 4,529万人
と予想されているそうです。
約40年後には、なんと2021年の40%減!
この数値、非常に大きなインパクトです。
以上、いかがでしょうか。
「採用難」と「人手不足」は、この先より一層深刻化することが
見えている状況なのです。
これらを踏まえ、廣瀬様は
「生産性向上は中小企業の必達課題」と仰っています。
税理士・会計事務所の顧客層のメインは中小企業ですよね。
その経営者の方々は、まさにこの課題を抱えているのです。
そこにどう貢献できるかが、税理士・会計事務所の大きな役割!
そして、それと同時に、税理士・会計事務所自体も、
中小企業であるケースが多いはずです。
つまり、これからは、税理士・会計事務所自身が、
生産性向上のためにDXを進めていく必要がある、
と廣瀬様は仰っておられました。
そうすることで、
「自社の生産性向上」
「IT化やDXのノウハウの蓄積」
が進むため一石二鳥でもあり、
その結果、「顧客への情報提供という付加価値」を
もたらすことができるのだ、と。
やはり、具体的な数値データで見ると、
様々な課題も、より肉迫してくるものがあります。
今後は、自社としても顧客対応としても、
「生産性向上」を一層の重要な柱とし、
IT化やDXを推進していただければ幸いです。