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おばあちゃんと桜の木

こんにちは、会計事務所RPA研究会のK子です。
今日は確定申告の締め切り日ですね。
忙しく、クタクタになっている会計事務所様も多いのではないでしょうか?

今日はRPAからは少し離れて
ほっこりコラムを書いてみようかと思います。


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日中はポカポカと暖かい日も増え、そろそろ桜の開花宣言が出そうな今日この頃。


私は隣の家の大きな桜の木を見ながら、
今年も満開の花が咲くのだろうと、
亡くなったおばあちゃんを思い出します。

 


私が引っ越しをして、一番初めにご挨拶した隣の家のおばあちゃん。

「私は足が悪いから杖を使わないと歩けないのよ
 この家にはもう誰も住んでいないのよ、私一人で暮らしているの
 たまに孫たちが遊びに来るけど、やっぱり家で一人でいるのは寂しいわ」

当時、そんな会話をしたことを覚えています。

 

おばあちゃんの家の庭の真ん中には1本の大きな桜の木がありました。


春には満開の花が咲き、夏には青々とした葉が茂る、
立派な桜の木でした。


日中は椅子に腰かけての庭の桜の木を見ていることが多いおばあちゃん。

「私の子どもは、体操の選手だったのよ
 テレビにも出たこともあるのよ
 でももう今は誰もいないから寂しいわ」


いろいろなお話を聞かせてくれました。

 


ある日教えてくれました。


「この桜の木はもう30年以上前に植えたのよ。
 息子が亡くなってね。その時に植えたの。
 植えた時はずっと小さかったのに、こんなに大きくなったわ」

おばあちゃんがよく“寂しい”と口に出していた本当の意味が
やっとわかりました。

 


いつしか、おばあちゃんが桜の木を見ている姿が見られなくなり、
何か月も過ぎたころ。
おばあちゃんが亡くなったと知りました。

 


今年ももうすぐ桜の時期がやってきます。
もうおばあちゃんはいませんが、
それでもきっと満開のきれいな花が咲くのだろうと思います。

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