RPAコラムRPA-COLUMN
zoomの「要約機能」ご存知ですか?!
こんにちは、会計事務所RPA研究会のS美です。
zoomに「要約」の機能がリリースされているのを
皆様、ご存知でしたでしょうか。
アメリカなどでは、9月からスタートしていたようですが、
11月下旬にようやく日本語対応になったのだそうです。
どんな機能かと申しますと、
zoomミーティングでの
参加者同士の会話をAIがデータ収集し、自動で要約してまとめて、
ミーティング終了後にメールやチャットで送ってくれる、
というものです。
簡単な議事録として使ったり、
欠席者や遅れて入ってきたメンバーに
全体像を共有したりするシーンでの活用が期待できます。
そこで・・・百聞は一見に如かず!とのことで、
早速、知人と試してみました。
「一体どんなものだろう」と期待が大きかったのですが、
その打合せの目的が、アイディア出しや近況シェアであり、
特定のテーマについての秩序ある会話がなされたというよりも、
ある種、雑多で自由な展開が大半だったため、
終了後の要約は、
「一貫した議論と明確な情報が欠けているため、会議を要約することができません。」
というような内容でした・・・。(苦笑)
また、後から判明したのですが、
ミーティング前にテーマや決定事項などの事前情報を登録しておくと、
それをもとに、会話情報を判別してくれるようです。
今回、私も知人もその登録を全くしていなかったため、
余計に情報不足になってしまったのかもしれません。
しかし、こんなに期待外れでいいのか?と気になったため、
「zoom 要約」でGoogle検索をしてみると・・・
NHKのラジオニュースをミーティング中に流し、
それを要約させる実験をした記事を発見!
実際の要約も見ましたが、
不完全な言い回しなどが若干あるとはいえ、
ニュースで伝えられた内容を一定程度
網羅した内容になっているように見えました。
30分のニュースが、あそこまで要約されテキスト化されるのであれば、
テーマ性のあるミーティングなどでも、
十分、実用性があるかと思います!
個人的には、「実用性」と言っても、
その要約をそのまま修正無しで使うというよりは、
それを叩き台として、人の手で修正して使う、というのが、
現状は一番良いかなという感想です。
そして、たとえ修正を伴うとしても、
誰かが一から議事録を作るよりは
ずっと手間が省けるのではないかと感じました。
いかがでしょうか?
このように、一般向けにリリースされたことで、
今後どんどん使われていき、そのデータがまた溜まって、
更なる精度の向上につながっていくでしょう。
おそらく、そう遠くない将来、
議事録をAIが取るのは当然になるのではないでしょうか。
上司 「昔は、人が議事録を作っていたんだよ。」
新入社員「えーー!?そうなんですか??
そんなのその人が聞き逃したら終わりじゃないですか!」
という会話がなされることでしょう。
サービスとして一般化してからの精度向上は本当に速いです。
そしてその普及過程において、
どこかで閾値を超えた途端、一気に当然のテクノロジーになります。
会計業界にも、このテクノロジーの波は確実にやってくるでしょう。
何かを「あ・・・」と体感する頃には、
オセロが一気にひっくり返るように、
むしろそのテクノロジーの方が当然になります。
そうなってから慌てても遅いですよね。
ぜひ、テクノロジーと共存し、
テクノロジーを使いこなす側になり、
むしろ人ならではの価値を研ぎ澄ませていきましょう!