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RPA導入効果の見える化

こんにちは、会計事務所RPA研究会のS美です。

RPAを導入した事務所様の中には、

その効果がしっかりと感じられず、

「RPA導入は失敗だったかもしれない・・・」

「うちの事務所にはRPAは合わなかったのか?」

といった悩みを持たれるケースも、そう珍しくありません。

 

実際に、合う合わないもございますので、

本当に合わない状況であれば、RPA撤退も必要な判断かと存じます。

しかし、会計事務所の場合、

決まったフォームに必要な情報を入力するといった

定型的なルーティン業務が多数存在し、

それらはRPAが活躍しうる得意分野でもあるため、

本当に「合わない」のか、「活用の仕方がうまくいっていない」のか、

「実はまだ目に見えていないだけで、効果は生まれている」のか、

その見極めがないまま撤退してしまうのは、

非常にもったいない状況でもあります。

 

もし、導入の効果が見える化できていれば、

効果の高い部分について、スタッフの好印象にも繋がりますし、

効果が想定ほどには出ていない部分については、

PDCAサイクルを回すことも可能ですよね。

 

では、導入効果の見える化はどのように行えばよいのでしょう。

 

一般的にRPA導入の効果としては、

工数削減や時間削減が主に取り上げられられますが、

それ以外の側面も重要です。

例えば、スタッフの負担感の軽減、ミスや漏れの軽減、

より重要な業務へのシフト、スタッフのモチベーションへの影響、等があります。

つまり、多面的な効果測定が必要です。

本日は、その切り口を3点ご紹介します。

1)導入前と導入後で、業務に必要な時間や工数を計測する。

導入前に人手で行なっていた業務が、RPA導入によりどの程度削減できたか、

時間や工数の変化を測定します。

結果として、残業時間の減少につながるケースも多く、

人件費の削減があれば、その数値も見てみましょう。

2)RPA導入により新たに取り組むことができた業務とその利益を整理する。

RPAの自動化による浮いた時間で、

より生産性の高い業務(分析やリサーチ、顧客との対話、コンサルティング、新規事業立案等)に

時間を使えるようになったり、

重要だけれども後回しにしてきた内部業務に取り組めたりします

それらをリスト化してみましょう。

また、その新たな業務により生まれた利益があれば、

その金額も打ち出してみてください。

3)スタッフの満足度の測定

単純に繰り返すルーティン業務からの解放や、

本来の業務に集中できる環境への変化、残業削減による無理のない働き方、

より専門性の高い業務へのチャレンジ、など

スタッフが感じているメリットがあれば、

それも導入の大きな効果の一つです。

アンケート調査や面談の機会における聞き取りなど、

スタッフの満足度調査も行い、結果を見える化してみましょう。

 

以上、

3つの切り口をお伝えしてまいりましたが、いかがでしょうか。

これらの効果測定がきちんと行えれば、

「効果がよくわからない・・・」

「導入は失敗だったかもしれない・・・」

と曖昧な状態に陥らずに済みますし、

スタッフのモチベーションのような目に見えづらい効果も

客観的に見ることが可能です。

 

ぜひ、RPA導入の際は、

導入しっぱなし、あるいは、担当者に任せっぱなしにすることなく、

効果の見える化」に取り組んでみてくださいね。

 

なお、RPAはまだまだ新しいツールでもあるため、

運用が軌道に乗り、スタッフにも理解され、

十分な効果が感じられるようになるのに

少し時間がかかる、という性質もあります。

その点も踏まえ、導入からの短期間で判断するのではなく、

少し長い目で、定期的な効果測定を心がけていきましょう!!

 

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