RPAコラムRPA-COLUMN
無料アプリの生成AIの威力…
こんにちは、会計事務所RPA研究会のS美です。
先日、子どもの通う学校のPTA関連で、
ちょっとしたチラシを作ることになり、
Canvaというアプリをメンバーで試していました。
少し詳しい方がお一人いて、
多少のレクチャーをしてくれたのですが、
その中で生成AIを使った画像作成に、
心の底から驚いてしまいました・・・。
作っているチラシは、
絵本が絡むイベント用だったので、
例えば、キーワード欄に、
「花畑 絵本を読む女の子 笑顔 日本のアニメ風」
などと入力すると、
まるでスタジオ○ブリのような、
素敵なイラストがほんの10秒程度で出来上がるのです。
ちなみに、アレンジで
「花畑 絵本を読む女の子 笑顔 アメコミ風」
と入力すると、スパイダーマンに出てきそうなイラストが
これまた10秒程度で完成!
いずれも、
外に出しても全く恥ずかしくないクオリティです。
正直、プロのイラストレーターさんが作成したように見えます。
本当に驚いてしまいました。
やってみるまで、
「無料なんだから、どうせ無料とわかるような
多少チグハグなクオリティなんでしょ」と
高を括っていたのですが、とんでもない!
それどころか、
「笑顔」ではなく「うつむいている」などと入れると
それに応じてアレンジできますし、
もちろん「花畑」ではなく「教室」と入れれば
背景も変更して再作成してくれます。
こ、こ、これは・・・すごい・・・・。
思わず言葉を失いました。
今回、私はアプリのユーザー側だったので非常に便利でしたが、
イラストを職業にしている方も世の中に沢山いることを想像すると
ちょっと怖くなってしまったのも事実。
もし自分が、イラストレーターに発注する立場だったとして、
微妙なニュアンスがうまく伝わらないシーンや、
細かい修正を何度もお願いするのが心苦しいシーンも多々あると思います。
そんな時、アプリが相手ならば、
そこを遠慮なく修正できるのです。
しかも、自分の中にあるイメージを相手に伝えることなく、
自己解決でどんどん変更しながら、
理想に近づけていけるので非常に楽です。
時間も納期も気にする必要はありません。
しかも無料で可能な範囲も想像以上に大きい・・・。
確かに、ここぞ!という大きなプロジェクトでは、
イラストレーターさんにお願いすることになるのかと思います。
しかし、チラシ程度のちょっとした案件は、
十分アプリで賄えてしまう、というケースも
非常に多いように感じました。
いかがでしょう。
私は、この経験を通じて、
「いかに人にしかできないことを磨いていくか」、
が重要なのだと改めて痛感した次第です。
先ほどのイラストの事例でも、
確かに発注者の理想はアプリで実現できたとしても、
結局は、発注者のイメージの範囲内でしか作品は出来上がらないので、
発注者のイメージが弱ければ、そこまでになってしまう、
というデメリットもあります。
その点、人間(イラストレーター)は、発注者の意図を汲み、
発注者の想像を超えるアイディアやクオリティを実現することもできるのです。
それを可能にするためには、
やはりコミュニケーション能力や経験値など、
自分ならではのスキルを磨く必要があります。
それでこそ、選ばれていくのです。
難しい時代になりました。
会計業界も、無関係ではいられません。
その内、AIが記帳程度のことは、
サクサクとやってくれる日も来るように思います。
しかも、そんなに遠い未来ではないかもしれません。
なんせ去年の今頃には、生成AIがこんなに短期間で
こんなに身近になるとは思いもしませんでしたよね。
そんな日に選ばれる会計人であるために・・・
「人にしかできない仕事」を今しっかり見つめ直す必要が
あるように思います。
自戒を込めて・・・。