RPAコラムRPA-COLUMN
新しい物事への謎の心理ハードル 〜歳のせい?〜
こんにちは、会計事務所RPA研究会のS美です。
現在、私は都内在住なのですが、
最近、特に都心部では、「シェアサイクル」を
当たり前のように見かけるようになりました。
街中にあるシェアスポットにある電動自転車を
スマホのアプリを使って解錠する形で借りて乗り、
目的地付近に到着したならば、
付近のシェアスポットに返せる、というシステムです。
元の場所に返す必要がないので、
必要なタイミングで必要な区間のみを、
効率的に移動することができ、とても便利だ、
という話をよく耳にしていました。
そんな経験談を聞く機会も多くなり・・・
どんどんシェアスポットが充実していく様を感じるにつけ・・・
「使ったら便利なんだろうなあ」という思いは
正直、うっすらとあったものの、
実は私、長いこと、使うことはありませんでした。
今使ったら良いのかも、と
シェアサイクルの存在が思い浮かんだタイミングですら、
「まあいいや」と見送ったほどです。
そのこころは・・・
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●新たなスマホアプリを登録するのが面倒。
登録情報を入力して、パスワードを設定して・・・。
おそらく時間にして5分ほどのことでしょうが、
もしエラーになったり、手間取ったりしたら、
もっと時間を取られるかもしれない、という懸念が先行し、
手をつける気分にならなかった。
●使い方がよくわからない。
まずスマホアプリを入れることはわかっているが、
その先の使い方がイマイチわかっていない。
かといって、それを調べるのもちょっと手間。
●他の方法でも何とかなる。
仮にシェアサイクルで行ければ一番効率が良いとしても、
公共の交通機関など、他の方法で行けないこともなく、
多少不便でも慣れたやり方でいいや、という考え。
●根拠はないものの・・・
「安易に流行りには乗らないぞ」という、ちょっと穿った考え。
(その反面、軽々と使いこなす人々を見て、
やや羨望の気持ちがあったり・・苦笑)
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主に、こういった心理だったと思います。
しかし!
先日、昔の先輩とお会いする機会があり、
1つ目と2つ目の用事の場所を移動するのに、
公共の交通機関ではどうにもフィットせず、
先輩からシェアサイクルを利用する提案がありました。
そこで、必要にかられてその場で試してみたところ・・・
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●登録は3分
●使い方も、非常にわかりやすいナビゲートがあり、
画面に沿って3〜4の操作をしたら、
あっという間に完了!
●公共の交通機関のように、時刻表にも縛られず、
遠回りをする必要もなく、
ほぼダイレクトに行きたいところに行けた。
時間も最大限に有効活用だった。
●使ってみたら、流行りも何も関係なく、
ただただ、便利・・・(笑)。
そして、今まで足を踏み入れたことのない
街の雰囲気を感じながら移動するのは、
単に地下鉄などで機械的に移動するより
新鮮で面白い体験だった。
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このような結果となりました!!
今まで何に固執して使わずにいたのだろう・・と
不思議になるほど。
やはり、歳を重ねるごとに、
新たな挑戦をすることに対して、
細々としたリスクや億劫さが思い浮かび、
ちょっとした良くないプライドも芽生えるなど、
自分の世界を狭めていたのだと反省しました!
もちろん、新しいものに何にでも飛びつき、
次々と物事をないがしろにすることは、
良くないことかもしれません。
しかし、新しいものでも、
社会に受け入れられ浸透しているものは、
多くの人が「いいね!」と感じる良さがあるということです。
理解するのが難解すぎたり、
やってみても大した効果がなかったりするのであれば、
社会的な広がりは見せないはず。
リスクや億劫さに囚われ、
利便性や快適さをシャットアウトするのではなく、
新たな物事のメリットを柔軟に受け入れられる自分でいたいと
感じさせられた出来事でした。
余談ですが、
RPAを導入済みのご契約者様とお話をしていると、
似たようなお話を聞くことがあります。
やってみる前は、
「便利とわかっていても面倒さが勝っていた」
「今までのやり方を変えること自体にやや抵抗があった」
と。
しかし、多くの方が、
「やってみたら、思ったよりわかりやすかった」
「やってみたら、想定していた以外の副次的効果もあった」
といったお声を聞かせてくださいます。
ぜひ皆様も、
会計事務所におけるテクノロジーとの共存、
まずはお試しください。
億劫さに勝る何かが、案外サラッと見えてくるかもしれません。