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孫正義氏「思い出すと恥ずかしくなるような投資」

こんにちは、会計事務所RPA研究会のS美です。

先日行われたソフトバンクの株主総会での
孫正義氏の発言がニュースや記事になっていますね。

「この3年間、徹底的に守りに入ることで
 手元に5兆円を超える現金を手にし、守りは十分できた。
 いよいよ反転攻勢の時期が近づいている」

「AIの革命がいよいよ本格的にこれから爆発的に大きくなりそうだ」

など、
今後AIの分野に注力することを示す発言に
注目が集まっています。

 

一方で、
私自身が印象に残ったものとして、
このような発言が報道されていました。

「思い出すと恥ずかしくなるような投資もいっぱいあるが、
 おびただしい失敗の中から素晴らしい芽がいくつも発見され、
 これがもうじき開花しそうだ。
 今は非常に忙しく、非常にエキサイティングな日々を過ごしている」

 

当然のことかもしれませんが、
孫氏のような人物でも
「恥ずかしくなるような失敗」を
「おびだたしい」量で重ねているのだな・・・、
ということに気づかされました。

きっと、その失敗の最中には、
多くの厳しい意見が周囲にあったことと思います。
また、実際に巨額の赤字を出されていたので、
想像もつかないような責任が
大きくのしかかったことでしょう。

それでも、そこでひるむことなく、
果敢におびただしい失敗をし続けたからこそ、
「素晴らしい芽」に行きつくのですよね。

日頃、つい「失敗をしないように…」
「なるだけ総合的にベターな結論に行きつくように…」
と小さくまとまりながら動いている自分を思い、
孫氏の器の大きさに感じ入りました。

 

また、失敗を重ねているという事実以外に、
こうしてその失敗を堂々と語る様子にも
感銘を受けた次第です。

人(企業)によっては、
その失敗をあえて晒すことはしないでしょうし、
むしろ成果の出た部分を強調して失敗には触れないことも
多いのかなと思います。

しかし、孫氏は単なる失敗どころか
「恥ずかしくなるような失敗」があった、ということを
堂々と認めていますし、

別の発言にはなりますが、
WeWorkへの投資失敗に関して問われた際も、
「僕の責任」と言い切り、
ハッキリ自分の非を認めています。

むしろこの姿勢が、
多くの理解と共感を呼んでいるのではないでしょうか。

もし、自分の責任を逃れるような発言をしたり、
「いやいや、こんな効果もあった」
と、何とか成果を強調するような発言をしたりしたとすると、
正直周囲は「そうは言っても・・・」と思うでしょう。

しかし、
堂々と非を認め、その上で前を向き、
成果につなげている姿勢を見せれば、

●人は誰だって失敗するものだ
●その挑戦の姿勢が必要だ(素晴らしい)
●そもそも失敗なくして成功なし

という気持ちも呼び起こされますよね。

 

勝手な予想ですが、
おそらく、孫氏は、心の底から、
「失敗=悪」とは思っていないのだと思います。
かと言って失敗を美化しているわけでもなく、
「ごく当然に起こりうるもの」として、
自分の中に丸ごと受け止めながら、
日々進んでいるのではないでしょうか。

 

この孫氏の姿勢に学び、
私も目の前の小さな失敗を恐れず、
勇気を出してどんどんチャレンジしてみようと思わされました。

RPAやAI-OCRなど、
テクノロジーとの共存(DX化)も、
会計事務所にとって大きな課題ですね。

いきなり何の失敗もなく成功させようと思わず、
失敗をしながら、改善をしながら、
以前より少しでも良い状態に、という心持ちで
臨んでいただければ幸いです。

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