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7月9日 税理士法人マスエージェント様 チャリティーセミナー
本日は、徳島で最も規模の大きい税理士法人のマスエージェント様の伊勢先生にお話をお聞き致しました。
◎徳島県の現状
徳島県は、人口が約70万人ほどです。
徳島市の人口が約25万人。
地方で税理士法人を経営されている方には、近い商圏の方が多くおられると思います。
徳島県の現状で一番驚いたことが、赤字企業の割合が10年以上連続して全国で一番高いということです。
マスエージェント様は、徳島県の法人の5%以上、徳島県の黒字法人の11%以上を顧問先にされているそうです。
伊勢先生は、顧問先に医療系の会社が多いからだとおっしゃっていましたが、顧問先への黒字化の指導にも優れていると感じました。
◎税理士法人マスエージェント様
税理士法人マスエージェント様は、昭和60年秋田文行税理士事務所様として開業。
その後、平成16年に秋田文行氏が急逝され、伊勢先生が代表になられました。
本当に突然の出来事だったとお聞きしています。
その中で、従業員1人の離脱、顧問先3社の離脱のみで、緊急事態を一致団結して乗り越え、急成長を遂げられました。
◎コロナに関する顧問先の状況について
緊急事態宣言中は、徳島県の殆どお店が休業をされたそうです。
飲食がかなりの影響を受けられたそうです。
医療も平均すると1割くらいは売上が下げっているということです。
農業に関しては、売上は例年と変わらない状況のようです。
阿波踊りが今年は開催中止になりましたので、観光業・ホテル・飲食は追い打ちをかけて厳しい状況になっているようです。
また、徳島県は全国でもコロナがかなり少なく県でしたが、最近少し増えている状況から、伊勢先生も東京への出張を断念したとおっしゃっていました。
◎緊急事態宣言中の事務所運営について
緊急事態宣言中の事務所運営は、テレワークを導入したり、密を避けるために100人以上のセミナールームや、会議室などを使って人を分散する対策をとられました。
また、現在は徳島県は電車で通勤される方が、殆どいないということで、通常勤務の方が増えているということです。
◎コロナ中の顧問先への対応について
徳島県ではかなり融資のスピードが早く、協力的な金融機関ばかりであったために、かなり顧問先への融資支援は行いやすかったそうです。
行政書士事務所も傘下にあるため、持続化給付金の代行も行ったそうです。
また、直接お会いすることからZOOMで遠隔で財務の説明をすることも増え、今後も継続していくというお話でした。
◎M&Aに関して
現状M&Aについては、増えも減りもしていない状況のようです。
今後は売りたいという方が出てくる可能性があるという見方をされていました。
買い手は、かなりいるイメージでした。
マスエージェント様のM&Aは以前から強いという風に感じていました。
どのようにM&Aを最初に行ったかとお聞きしたところ、日本M&Aセンターに入会されて、そこでノウハウを積み、職員の方へ伝えていかれたそうです。
◎今後税理士業界について
今後の税理士業界を魅力あるものにしていきたいと強く語っておられました。
なかなか税理士をターゲットにしたドラマなどもないため、若い世代が税理士に対してのイメージがないということです。
セミナーの中では、ドラマなどで税理士が主人公のドラマなどが放映されると違うという話をされていました。
将来の税理士業界は、申告一つとってもできていない税理士とできている税理士の差がつき、できる税理士事務所に紹介が集中していくというお話をされていました。
ただ、税理士になりたい人が少ないという問題はあるものの、今後の会計事務所は悲観すべきものではないということも強くおっしゃっていました。
◎最後に
貴重な話をたくさんして頂いた伊勢先生、この度は有難うございました。
また、お忙しい中、ご参加頂いた皆様、本当に有難うございました!!
第4回もよろしくお願い致します。