RPAコラムRPA-COLUMN
入力スタッフ0名!完全一人事務所のメリット!
こんにちは、会計事務所RPA研究会のS美です。
以前開催した「AI-OCR×RPA自動化フォーラム」の
ゲスト講演の中で、印象的な部分をご紹介しているシリーズ。
1回目:RPAのメリット・デメリット(本音編)
2回目:RPAメンテナンスの手間→こう捉える!
3回目:RPA導入のキッカケはコレでした。
4回目:文字データ化の精度に感心した場面
5回目:紙資料からの脱却!顧客からデータでもらうには?
前回に引き続き本日も、
ライズサポート税理士事務所の武渕先生のお話を
一部ご紹介してまいります。
前回にもサラッと触れたのですが、武渕先生は昨夏より
完全に1人体制で事務所を経営されています。
入力スタッフもゼロです。
テクノロジーを活用されつつ、
入力も含め、全ての作業を1人で担当されています。
この状況、想像されてみていかがですか?
「いやいやいや、単純入力を自分でやるなんて、
むしろ効率が悪いのでは?」
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし!
「意外や意外、いいことばっかりだった」(発言のまま引用)とか。
そして、セミナー内で、その”いいこと”を教えていただきました。
具体的にはこちらです!
①各種ストレスの削減
②納期スピードの向上
③取引内容の認識度の向上
④税務・財務ニーズ対応の質向上
⑤時間単価も大きな変化なし
【①各種ストレスの削減】
スタッフさんとの関係が良好であっても、
誰かと一緒に何かをするということは、
時間的なすり合わせだったり、ホウレンソウのやり取りだったり、
自分の好き勝手にはできない部分が出てきますよね。
その辺りからの解放があったとのこと。
【②納期スピードの向上】
以前は、入力スタッフの作業
→武渕先生による確認(場合によっては修正ややり取りなど)
→納品
という流れだったのが、全てダイレクトに自分がやるので、
納品スピードが1週間程度あがったそうです。
この時代、スピードが上がるだけで価値を感じてもらえるケースも多く、
その点でも非常に良かった、と仰っていました。
【③取引内容の認識度の向上/④税務・財務ニーズ対応の質向上】
これは文字通りですが、自分が全てを担当し、
ザッとでも顧客の取引全体を把握できたことで、
より顧客の状況やニーズに沿った対応ができるようになったとのこと。
例えば、より節税に力を入れたい状況なのか、
節税よりは多面展開などに注力したい状況なのか、等々。
【⑤時間単価も大きな変化なし】
入力なども自分がやることで、
自身の時間単価が下がることを危惧されていた武渕先生ですが、
蓋を開けてみると、ほとんど変化はなかったとのこと。
実際には、時間単価が下がった顧問先、上がった顧問先があり、
下がった顧問先というのは、
これまでも、ほとんど入力をチェックするポイントがなかったため、
入力自体も自分がやることで、
要する時間が多くなったパターンだそうです。
一方、時間単価が上がった顧問先は、
入力スタッフからの確認や質問が比較的多い顧問先で、
質問の対象になっている取引を帳簿から探したり、
質問の意味を理解したりする作業がまずあって、
その後で、実際の対応が発生していたそうなのですが、
全てを自分でやることで、その部分が大きく圧縮になったとのことでした。
その結果、時間単価はほぼプラマイゼロとなり、
武渕先生も驚かれたのだとか。
いかがでしょうか。
会計事務所では、入力スタッフありきの運営が
一般的になっていますよね!
しかし、その前提すら、今後は不要なのかもしれません。
武渕先生も、完全一人事務所でやっていくために、
RPAをはじめ、各種テクノロジーを積極的に活用されています!
ぜひ皆様も、ご自身の生産性にこだわって
業務を見渡してみられてはいかがでしょうか。
もしかすると「完全一人事務所」という選択肢もアリかもしれませんよ。