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今、会計事務所がAI-OCRを利用できるようになった“3つの理由”

今まで会計事務所は、AI-OCRには、なかなか手が出せませんでした。

理由は大きく、3つあります。

範囲、性能、価格の3つが大きな障害になっていました。

 

  • 範囲の障害

皆さまが、紙媒体の資料を使う際に、AI-OCR視点で大切になってくることが、定型と非定型です。

定型は、源泉徴収票のように、同じ形式で、同じ場所に名目と金額があります。

非定型は、ふるさと納税や医療費控除のように、各自治体で、各医療機関ごとに形式が異なる様式になります。

 

会計事務所では、定型と非定型どちらの書類を原資資料として預かることが多いかということを考えた際に、圧倒的に非定型の方が多いです。

定型フォーマットは数えるくらいしかありません。

 

定型と非定型であれば、定型の方が簡単なことは、容易に想像がつくかと思います。

つまり、非定型AI-OCRで読み取ることは技術的に難しかったことから、会計事務所でAI-OCRを普及する際の大きな障壁になっていました。

 

しかし、技術の進歩と共に、非定型でも、会計事務所にとって必要な情報をCSV化することが可能となってきました。

会計事務所の全ての非定型の原始資料が、今の技術で可能かどうかは非定型の原始資料の難易度によりますが、ふるさと納税や医療費の領収書であれば、可能であると結論が出ました。

 

今後も多くの非定型の原始資料のCSV化がAI-OCRで可能になることにより、会計事務所の業務にとってAI-OCRは無くてはならないものになっていくと考えています。

 

  • 性能の障害

今まで金額が無制限に高くない、会計事務所で手が届く範囲のOCRは、解析度があまり高くないという状況にありました。

数字の0と8を混同するような間違いが高くありました。

 

しかし、これも昨今の技術のスピードの高さにより、どんどん数字や文字の読み取りが可能となってきました。

 

また、数字を間違えないような工夫をOCR側のシステムで行うことによる二重チェックにより、より数字の間違いが少なくなってきました。

 

しかし、まだFAXなどは、なかなか難しいのが現状です。

10年後にFAXがあるかどうかは分かりませんが、5年先には確実にまだあると思いますので、FAXまでも読めるような技術の進化に期待です。

 

ですが、確実に会計事務所が必要な数字の認識の解析度は、活用できる水準にはなっていますので、性能の障害も取り除かれたと考えています。

この性能部分に関しては、今後もどんどん進化していくことは間違いないです。

 

  • 価格の障害

最後は、価格面になります。

会計事務所は、多くの紙資料を扱う業種であるために、1枚当たりの金額が高いと、人間が行った方が費用面で勝るということになります。

 

価格面に関しては、汎用と特化という考えから抑えることが可能となりました。

汎用を追い求めて全てができるOCRは、金額がどうしても高くなりがちです。

しかし、会計事務所が必要となる部分で良いとなると一気に価格を抑えることができます。

 

例えば、医療費控除の病院の領収書には、点数を含めてたくさんの項目があります。

しかし、会計事務所では、点数は必要がないため、医療費控除の全ての項目が必要となるわけではありません。

 

会計事務所特化として、項目を絞ることにより、会計事務所でも十分に人が行うよりずっと安い金額でAI-OCRを使うことが可能となりました。

 

以上3点が大きく以前に比べて変わったために、会計事務所がAI-OCRを十分に使える土壌ができました。

 

AI-OCRはあくまで、原資資料をCSV化することにすぎません。

しかし、原資資料をCSV化することが可能となると一気に、人の手を離れ、デジタル化が進むことになります。

 

今後、会計事務所にとってAI-OCRはなくてはならない機能になりますので、できるだけ早く多くの会計事務所が採用し、利用の幅を広げて頂ければと思います。

 

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